[掲示板に戻る]
レス送信モード
E-mail
コメント
削除キー(記事の削除用。英数字で8文字以内)
  • 添付可能:GIF,JPG,PNG,WEBM,MP4. 3000KBまで. 現在4147人くらいが見てます.
  • スレッドを立てた人がレスを削除してスレッド内のみアク禁にできます.
  • メール欄に「id表示」と入れてスレッドを立てるとid表示にできます.
  • 削除依頼が閾値を超えるとidを表示します.
  • 政治はだめ. 同人関連のアップロード依頼はだめ.
  • 1スレッド最大1000レス,最低1時間保持.
  • 管理人への連絡は準備板 ご意見へ. 削除依頼は記事番号を押しdelを押して下さい.
  • スマホ・携帯ふたば入口 この板の保存数は30000件です. 規約
  • 新しい板: 人工知能 ZOIDS

画像ファイル名:1755859130680.jpg-(47773 B)
47773 B25/08/22(金)19:38:50No.1345788590そうだねx7 20:49頃消えます
「りっきーあれ見た!?」
いきなりRiNGに駆け込んできた愛音に、私は無言で睨み返す。
制服である黒いポロシャツに着て、カウンターでコップの水気を拭いている私は、どこからどう見てもバイト中だと言うのに。
「…ご注文は」
「いやいや、お茶飲みに来たんじゃないって!」
なのにコイツはそんなことお構いなしにズカズカと近寄ってきて、私の目の間にスマホの画面を見せつけてくる。
聴こえるように舌打ちして、一応横目で見た。
「メッセでも送ったけどさ、抹茶いよいよヤバくない!? めっちゃ流行ってるよ!」
「そんな騒ぐことじゃないでしょ」
「え〜!?」
最近のインバウンドだかで火が付き世界的な抹茶ブームらしく、抹茶が品薄らしい。
その手のニュースを知った愛音は騒ぎたいのか面白がってるのか、私に度々ネットニュースの記事をメッセージで送ってくる。
正直鬱陶しい。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/08/22(金)19:39:02No.1345788692+
「でもさ、抹茶無いと楽奈ちゃん怒らない?」
「はぁ?」
「メニューにお蕎麦とか追加するの?」
「いや要らないから」
本当に手に入らないならまだしも、まだスーパーでも売ってるし。
簡単な飲食メニューしか提供してないカフェで蕎麦なんて作れるのかどうか分からないし。
「りっきーなんか落ち着いてない? 結構一大事だと思うんだけど」
「騒いでるのお前だけなんだけど」
野良猫は論外として、燈もそよも何も言わないから心配していない…とは思う。
そもそも品薄だからと言って私達にどうにかできる問題でもないし。
私の反応が思っていたものと違っていたらしく、愛音が不満そうな顔をする。
「楽奈ちゃん来なくなったりしない?」
「野良猫も別に抹茶目当てに来てるわけじゃないでしょ」
言ってから自信がなくなってきた。
野良猫の中で抹茶とバンドの天秤が分からない。
225/08/22(金)19:39:17No.1345788779+
「ライブは来るかもだけど、練習全然来なくなるかも!」
「…そんなに毎回抹茶パフェで釣ってるわけじゃないから」
「え〜、でも結構頻度多くない?」
痛いところを突かれて、私は押し黙る。
新曲とかライブとか、野良猫がホイホイ来る時以外は来たり来なかったり。
普段はどこにいるのかも分からない始末で、その度に抹茶パフェで釣ってきた。
その手が通用しなくなるのは、正直かなり痛手ではある。
黙った私を見て、愛音がほらやっぱりって顔をした。
「やっぱりお蕎麦用意しとく?」
「いらない」
「え〜」
なおも食い下がる愛音に、私は鼻で笑った。
そもそもの話、愛音は盛大な勘違いをしている。
だから焦る必要なんてどこにもない。
325/08/22(金)19:39:28No.1345788852+
「ちょっとりっきー、めっちゃ感じ悪いんだけど」
「お前のそれ、杞憂だから」
カウンターから取り出したメニューを愛音に手渡す。
メニューを開いて頭に疑問符を浮かべる愛音に、私は含み笑いをしながら教えてやる。
「カフェのメニューにある抹茶のやつ、全部出来合いしかないから」
「へ?」
抹茶アイスはもちろん、抹茶パフェに使ってる抹茶クリームだって業務用のもの。
つまり、抹茶粉はカフェでは使わない。
愛音は最初からする必要のない心配で勝手に騒いでいたわけで(まあ、今後値上がりぐらいはするかもしれないけど)。
そのことを理解してがっくり肩を落とす愛音を見て、つい笑ってしまった。
「ええ〜…だったら言ってよ〜」
「気付かないお前が悪い」
「うわ意地悪っ」
「そういうわけだから。もう帰って」
425/08/22(金)19:39:39No.1345788918+
がっかりしてたと思ったすぐにムッとした顔になって、愛音は手近なカウンター席に座った。
どうやら居座るつもりらしい。
愛音はにやりと笑って、眼の前の私へ見せつけるように手を挙げる。
「すいませ〜ん。オーダー良いですか〜?」
「…チッ」
「でた、舌打ち」
「はぁ?」
追い出してやりたいけど、座られてしまった以上は注文をとらざるをえない。
「りっきー、アールグレイね」
「抹茶パフェ」
「そうあと抹茶パフェ──って」
差し込まれたその声の方に、私と愛音は顔を向ける。
果たしてそこには、ガラガラとギターケースやらなにやらを引いた楽奈が立っていた。
左右の色が違う瞳が、食欲で燃えている様に見えた。
525/08/22(金)19:39:49No.1345788985+
「抹茶パフェ、食べる」
「…野良猫、今日は私の奢りじゃないから。分かってる?」
「? 食べる」
ガラガラとカートを引いて、愛音の隣のカウンター席にサッと座る。
もう抹茶パフェを食べるまで、てこでも動かないのがありありと見えた。
「楽奈ちゃん、お財布はー?」
「?」
愛音の問いかけに、ただ無言を返す楽奈。
相変わらず持ってないらしい。
カートをひっくり返せば出てくるかもしれないけど、それは流石にしたくない。
「今日練習無いけど、なんで居るわけ」
元からRiNGに出入りしていたらしいから、聞いても無駄だろうけど聞かずには居られなかった。
会話が終わったら抹茶パフェを作らなきゃいけない気がして。
楽奈は私と愛音の顔をそれぞれ見た。
625/08/22(金)19:40:26 おわりNo.1345789208+
「りっきーとあのん、抹茶の話してた。わたしも食べる」
知らず知らずに呼び込んでしまっていたらしい。
私は愛音をジロリと睨んだ。愛音は苦笑いを浮かべて目を逸らした。
はぁ、とため息を吐いて、私はメモにオーダーを書き込んだ。
「…愛音、お前の会計に乗せとくから」
「待って待って、なんでそんな話になるの!?」
「100%、お前のせいだから」
有無を言わさず、踵を返して厨房へ向かう。
この際だ、しょうもない冷やかし代はきっちり払ってもらおう。
「りっきーはやく」
「楽奈ちゃん、今月厳しいから抹茶アイスにしない?」
「んーん。抹茶パフェ食べる」
カウンターから聞こえる声に、私は小さく笑った。
725/08/22(金)19:41:14No.1345789555+
りっきー抹茶高騰速報
825/08/22(金)19:43:06No.1345790330+
あのたきらな助かる
925/08/22(金)19:47:14No.1345791968+
抹茶の話をしたら楽奈ちゃんが召喚される
1025/08/22(金)19:48:45No.1345792542+
これは現実だね
1125/08/22(金)19:51:19No.1345793577+
空気感がかなり本編っぽくて良いね…抹茶高くならないといいね
1225/08/22(金)19:53:37No.1345794558そうだねx6
また抹茶速報かと思ったら怪文書だと思ったら抹茶速報だった
1325/08/22(金)20:05:58No.1345799535+
世は空前の抹茶ブーム
1425/08/22(金)20:09:22No.1345800981そうだねx3
わたしあのたきの雰囲気好きだな〜
1525/08/22(金)20:11:55No.1345802115+
まっちゃ
りっきー
あのん
1625/08/22(金)20:12:19No.1345802274+
フフーン
1725/08/22(金)20:27:31No.1345808480+
猫吸いりっきー
1825/08/22(金)20:31:00No.1345809922+
業務用は安定供給出来るだろうから騒ぐ必要ないわな…
1925/08/22(金)20:46:05No.1345816929+
この子だけ顔の作りが良い
2025/08/22(金)20:47:56No.1345817795+
プロは顔だけではなく鎖骨も見る

- GazouBBS + futaba-