初音！今日の神話はバージニア・リー・バートン『ちいさいおうち』ですわ！初音、素敵な絵本を持ってきたのね。自然豊かな田舎の小高い丘に立つちいさいおうち。ところが周辺が開発で都市化していき、おうちもボロボロに…でも最後には、かつての住人の家族にまた田舎に移築してもらうのですわ。
わたくしもいつかこんなおうちで暮らすのもいいかもしれませんわね。忙しない都会の喧騒から離れて、空気の綺麗な自然の中で、ゆったりした暮らしをおくるの。
もちろん、貴女も一緒よ。晴れた日はお出かけして。雨の日はギターを弾いて。晴れた夜には星を見るの。雨の夜には一緒のベッドで…
…そしておうちが無くなっても、きっと一緒にいましょう。貴女の隣が、わたくしの見つけた居場所ですもの。
それに、わたくしたちは家じゃないわ。自分の足で、どこへでも歩いて行けるのだから。
じゃ、今日はどうしたい？……お夜食買いに行きたいの？まったく、もう遅い時間なのに。でも、たまにはいいわよね。ふふふ、内緒なんだからね。わたくしはリンゴのお菓子にしよーっと…

「昨日と今日はいつでも少しずつ違いました…
ただちいさいおうちだけはいつでも同じでした」