「びっくりさせないでほしいですねー。デジモンの戦いに生身で飛び込んで戦って怪我しただなんて…それも小学生の女の子が2人も！」
とある戦いに敗走した選ばれし子供達を拾い保護したのはケンタルモンと1人の見習いナースの女の子
横ならびのベッドに寝かされたままの夏芽と胡梅雨に信じられないといった声を荒らげるナースをケンタルモンが諌める
「本当はもう1人男の子がいたんだけど…」
「気がついたらゲキどこにも居なかったヨ…」
「ヴェア！？」
「ぬぅ…容体が気がかりだがひとまず君たちの治療に専念しよう」
「まったくもう、いくら生身で戦う先輩がいるからってこんな無茶がまかり通ってるのこわいですよ！ケンタル先生もセンパイたちに今度しっかり言ってくださいね！」
「先駆者…」「私たちよりすごい人いるのネ…？」

「ゲキ無事かな…」
連絡を受け戦いの中逸れた仲間のもとへ戻れたのだと知ったのは夜中になってからだった
彼の容体に重い不安が募る。思い詰めてないだろうか、ちゃんとご飯を食べれてるだろうか
「梅雨ちゃんは近一くんの事どう思うの」
「へっ…へえ！？いきなり何ヨ夏芽…っ」
「何って…？」
そうして眠れないまま深夜になりずっと無言のままだった夏芽から不意に随分と穿った質問を投げつけられて跳ね起きた身体に痛み
一方でケロッとした顔でとぼける夏芽
「ううんそういうのはさ、先に夏芽から言うべきヨ」

「そうだね……近一くん最近ずっとキツそうだね」
「え…」
「敵が強くなってきて私たちが苦戦することも増えて。みんなの中で数少ない完全体になれる近一くんのザンメツモンがいなきゃどうにもならなかった時もたまにあって」
「…そうネ」
「だけどザンメツモンに進化すると2人とも凄く苦しくて負担が大きいんだって聞いた。歯止めが効かなくて私たちを間違って襲わないように必死なんだって」
「……」
「私たちがその負担を支えてあげられるほど強くならなくちゃいけないのに戦ってもあと一歩及ばないの、くやしい」
「夏芽」
「梅雨ちゃんはどう。…どうしたい？」
沈黙のあと涙が滲む

「私も同じ気持ちヨ夏芽。私たちの拳法も空手も通用しなくてパートナーも完全体にできなくて…"アシデマトイ"みたいでくやしいヨ。ブラックアグニモンにもリベンジできていないのに」
「強くなりたいね」
「強くなりたいヨ」
「ふふ、治ったら一緒に修行だね」
「アイヤー。きっと夏芽は我が国の拳法の真髄とくと見せておめめパッチリびっくりでひっくりかえるヨ」
「私だって琉球空手に自信あるよ。どっちのほうが強いかな？」
「なにヨー」
毛布にくるまり顔だけ出したままお互い向き合って頷くと途端に安心感と疲れが溢れてきて眠気がやってきた

「そういえば梅雨ちゃんさっきはなんでびっくりしてたの」
「ええっ！？アイヤー…その…えっと」
「最近近一くんと仲良いもんね。余計心配だよね」
「…なんでもないヨ！」
「寝ちゃった…。そうだね私は、私も近一くんともっと仲良くなりたいかも」
団子のように丸まりうずくまった梅雨の布団がびくりと跳ねた
「いい修行相手になってくれそうだから、なんて」
「…！！」
「起きてる？」
「寝てる…！」
「起きてる…」

以上みなさんお借りしましたありがとうございます

あー！恋バナ未満のでもちょっと恋バナ！あー！寿命が延びる！

さらっとうちのナスガキでてるー
選ばれし子供共めぇ…徹底的に手当してやるんですよ！！

先駆者が多いイモゲンチャ―格闘部…

>あー！恋バナ未満のでもちょっと恋バナ！あー！寿命が延びる！
いいですよね色恋沙汰にはちょっと物足りないけどいじらしい感情に悶々とする子

>先駆者が多いイモゲンチャ―格闘部…
真珠ちゃん…！

祭りの子供達もいずれは冒険の中でこんなふうに諸先輩方と偶然出会うかも
そんなのもまた醍醐味ですよね

>>先駆者が多いイモゲンチャ―格闘部…
>真珠ちゃん…！
やめろー！真珠ちゃんの拳は人にぶつけるものじゃない！
俺とジャンケンバトルだ！

夏芽公式よりウチの夏芽ちゃんを可愛らしく書いて頂きありがとうございます
梅雨ちゃんも可愛かったです
………夏芽ちゃん達の進化もいずれ描ける様に頑張ろう

うちの梅雨をありがとうございます！恋バナ？は旅の醍醐味だよね！
2人のなんともいえないアンジャッシュがかわいいぃ…
梅雨の完全体枠究極体枠はちゃんと考えてあるので早く出したいね…

感想ありがとうございます…結託して強くなってください女の子！

いいですよね暴走フォーム無理矢理使わなきゃならない苦悩…あと祭り以前の生身勢はドクターKたちも頭が痛いでしょう

>いいですよね暴走フォーム無理矢理使わなきゃならない苦悩…あと祭り以前の生身勢はドクターKたちも頭が痛いでしょう
「そういうケースのために学んだ人間に対しての医術だからね。役に立てて幸いだよ」
ってサラッと答えるようちのケンタル先生はきっと