遊☆戯☆王スターズ! キャッチコピーは『君には無限の可能性!』 第1話 オレはデュエルキングになる男! ――ライディング・デュエル……それはスピードの世界で進化したデュエル。 そこに命を懸ける伝説の痣を持つ者達を、人々は5D'sと呼んだ。 あの戦いから50年。 『生涯キング』を謳っていたジャック・アトラスは、ライディングデュエル中、謎の光に包まれ、対戦者ともども失踪を遂げる。 それを皮切りに、全世界でDホイーラーが光の中に消え始めた。 家族や親友、仲間を失い、悲しむ人々。 やがて、ライディングデュエル、そしてデュエルそのものも避けられるようになり、人類はデュエルから離れていった……。 カードの精霊の声を聞ける存在、龍可も、消えた兄を探すため精霊界へ身を投じ、長い旅に出てしまった。 そして、伝説の痣を持つ者達が全ていなくなった『この現代』にて。 『卵型の痣』の持つ少年が、カードと出会い、人とデュエルの絆を再び繋げようとしていた──。 これは、王を追い、王を超え、王を終わらせる物語。 金の髪に緑の瞳をもった少年が、ひとりで町を歩いている。 主人公、13歳の五星(ごせい) 遊追(ゆうお)は、転校早々、大きな悩みを抱えていた。 周りには、ヨーロッパ風に造られたレンガの街並み。 時刻は夕方。 上空には映像広告が流れ、通りは清掃ロボットによってチリひとつない。 穏やかな近未来都市だ。 「『進路希望調査』とか、分かんないよー!」 先生に「明日までに書いてきてね」と、電子データで渡された宿題。 名前とクラスの欄は文字で埋まっているけど、『なりたい職業』の欄だけ空白でぴかぴか光っている。 「大人になるのなんて、先のことだし。 明日のことだって分かんないのにさー」 でも適当なことを書く気にはなれなくて、学習用タブレット端末とにらめっこ。 「こんな時、死んだ兄ちゃんなら、悩まずバシっと書くのかな……」 憂いを帯びながら言った顔が、夕日に照らされている。 「ぐぬぬ……あー! 誰か相談に乗ってよー!」 と、頭を抱えながら天に叫んだ少年に。 「そういうことなら、君の将来をおじさんが占っちゃおうかな!」 声をかける者がいた。 少年が顔を声の方、路地裏に向ける。 地面にシートと、紙の束、何枚かのカードを置いている男性の姿が。 身なりは見るからに怪しい。ローブで全身を隠し、かろうじて口元が見えるだけ。 「君、困っているね」 「どうして分かったのさ?」 「ふふっ……それも占いさ」 あんなに大げさにリアクションとっていたら、誰にだって分かるだろうけど。 「おじさんスッゲー!」 遊追(ゆうお)君は人懐っこかった。 それに、おじさんが広げている物も気になっていた。 「おじさん、これなぁに?」 「知らないのかい? これはね、デュエルモンスターズさ!」 「デュエル……モンスターズ……?」 首をかしげる少年。 おじさんは、広げていたカードの1枚である『ジャンク・シンクロン』を指で持つと、熱く語り始める。 「世界で一番面白いことさ! 質量のあるソリッドヴィジョンを使い、モンスターを召喚し、戦わせ、魔法をいくつも発動し煌めかせるゲーム……。 カードの駆け引き、ターンごとに輝くドラマ、逆境からの大逆転! まさに人生の縮図さ! スタンディングも楽しいけれど、おじさんは何と言ったってライディングデュエルが一番に好きなのさ! 先攻後攻をかけたスピード勝負に、ホイールのテクニック、機体のチューンナップ、それにレースコースごとに見どころが変わってねぇ!!!!」 興奮して早口でまくし立てる成人男性。 「ソリッドヴィジョン? スタンディング? ライディング?」 「本当に知らないのかい?!」 「あ、うん。全然。 遊ぶゲームなら他にもいっぱいあるし」 現代っ子らしくドライに答える遊追。 「面白さを伝えたいのに、おじさん無力~!!」 おじさんは頭を振って嘆く。 「ま、カタカナ並べられても分かりにくいよね。 えーっと君は」 「遊追! 五星(ごせい) 遊追(ゆうお)! 漢字だとこう書くの! へへっ! 良い名前だろ!」 学習用タブレットを見せて、相手に教える少年。 「五つの星を追う……か。ドラマチックだねぇ」 おじさんの目がきらりと光った。 「さて、悩める遊追君よ。 将来をばしっと占ってあげよう! さっ、このデッキから1枚引いてごらん?」 おじさんが少年の前に差し出した紙の束は、15枚。 つまりエクストラデッキなのだ。 「どこから取ればいいの? 一番下? 一番上?」 「おっとっと、そこからか」 おじさんは体を揺らし、おどけてみせる。 「通常は一番上からさ。 でも、遊追君には特別サービス。 どこから引いてもいいよ!」 「うーん、じゃあ……」 少年が選んだのは。 「一番下、で。 なんだか、そこから『ラッキー』を感じるから!」 ラッキーを謳う少年は、なぜか顔を一瞬くもらせた。 「一番下のカードは……じゃじゃーん! 『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!」 「カッコいい!」 素敵なカードが現れて、表情を明るくさせる少年。 ──ここにいる少年は知らない。。 そのカードが、失踪したジャック・アトラスのものだということを。 「占い結果を伝えるぞ! このカードを引けた貴方は、世界で一番のラッキーボーイ! 貴方は『デュエルキング』になるしかないでしょう!!」 「『デュエルキング』? 王様ってこと!?」 思わぬ占い結果に、子どもらしくうろたえる。 「そうさ!そうさ! そうなのさ! 君は王様になるんだ! 今は……王様の卵、王子様、デュエル皇太子かな?」 「デュエルプリンセスの方が語呂が良くない?」 「うん! じゃあ君はたった今から『デュエルプリンセス』! おじさんの早口は続く。 「それもただの『プリンセス』じゃないぞ! 見る人全ての心を躍らせ、誰もを夢中にさせる、そんなデュエルをする人になるんだ! 君がデュエリストになったら、おじさん、その勝負の全てを見ちゃうぞ!!」 「オレ、デュエルモンスターズのこと何にも知らないんだけど……」 ぽりぽりと頬をかく少年。 それはそうだ、ここまでおじさんがひとりでテンション上げてるだけで、遊追君には何が何やら。 「これから知っていけばいいさ! そのためには……っと」 後ろから前に、大きな段ボール箱を出すおじさん。 「デッキとディスクを持たないとね! これ、おじさんの占いに付き合ってくれたお礼!」 中から出てきたのは、デュエルに必要な品の数々。 「カードを見てごらん!」 「わぁ! ぴかぴかでキラキラがいっぱい!」 デッキを広げ、そのイラストの綺麗さや輝きに魅了される少年。 続いて、カードの名前を読み上げる。 「『追憶の魔術師』? 『追憶の戦士』?」 「君の名前と同じ『追』の字が入ったカードテーマだよ。 ささっ、ディスクも付けてみようか!」 「うん!」 少年は両腕の袖をまくる。 おじさんは、彼の左腕に『あるもの』を見つけた。 「おや、この痣は?」 「ダサいよね、ぽちっと押せるボタンみたいでさ」 遊追の腕には、赤黒い線で形が刻まれている。 「おじさんにはこれ、卵の形に見えるよ」 「卵?」 「そう! 未来と希望が詰まった、無限の可能性を持つ卵!」 「言われると……なんかそう思えてきた! おじさんありがと!」 お礼を言う少年の腕に、男性が真っ白なディスクをつける。 「こっちもかっこいい!」 付けた瞬間ディスクは変形し、いつでもデュエルができる状態になった。 「どうだい? 気に入ってくれたかな?」 「うん! すっごく!」 と少年は笑顔で言った後、申し訳なさそうに肩を落とす。 「本当に貰って良いの? カードとか道具って、もしかして高いんじゃあ……。 オレ、月のお小遣い3000円で……貯金も無くて……」 「良いのさ! おじさんも、素晴らしい占い結果が出て嬉しいのさ! そうだ、40枚のデッキの他に、エクストラデッキのカードも渡さないと……」 おじさんは懐から、2枚の白いカードを手渡す。 受け取って少年は、カード名を口にした。 「『追憶のスター・ワイバーン』……。 『追憶のデモン・ワイバーン』……。 あっ、2枚目の方、さっき引いたドラゴンに似てるかも!」 「ドラゴンってかっこいいだろう? デュエルをするとね、そのドラゴンが質量のある映像として出てくるんだ!」 「質量のある映像として……」 「そして、そんなかっこいいモンスターを操るのが──君なんだ」 「オレが……」 渡された白いカード、シンクロモンスターを見つめ、呟く少年。 「君は星を追いかけ、やがて星に追いつき、星自身になる! ……おじさん、そんな気がするよ」 そこまで言い終わると、おじさんは空っぽになった段ボール箱に、占い道具という名のカード達を仕舞い始めた。 「ありがとう! おじさん! オレ、将来の夢決まった!」 少年は学習用タブレットにタッチペンを滑らせると、空白だった欄を埋めていく。 「オレの将来は──デュエルキングだ!!」 その道の先に待つ未来が、どれほどのことか知らないまま。 「んでさおじさん、デュエルモンスターズのルールって……あれ?」 目線をタブレットに移したほんの一瞬で、おじさんの姿を見失った遊追。 「道具だけ持たされても、何にも分かんないよー!」 夕闇が迫る路地裏で、西日を受けながらそう叫んだのであった。 少年の姿を、壁の陰より見ている先ほどのおじさん。 「そうさ、遊追君、君はキングになるしかないのさ。 『デュエルキング』に、つまりジャック・アトラスにね……」 その目線には、危うい光が灯っている。 おじさんは懐からスマートなフォンを出すと、誰かに連絡をした。 「戦ってほしい相手がいる。白いデュエルディスクをつけた少年だ。 ようやく見つけた、ジャック・アトラスの似姿だよ。 まだ卵だから、辛抱強く育ててくれ。 基本的なルールと、『追憶』デッキの動かし方を教えてあげるんだ」 『……』 電話に出た相手は無言。 「蟲を駆除するしか能の無い君に、新しい役割を与えてあげよう。 嬉しいだろう? 嬉しいよね? じゃ、そゆことでー」 最後に、おじさんは電話口の相手の名を出す。 「頼んだよ、指針(ししん) 誘蛾灯(ゆうがとう)」 画面は、電話の相手に移る。 「……苛立つ! 万物全てに!」 遊追より5歳年上の青年は、切れた電話に対し声をぶつけた。 Aパート終わり。 キャラ説明 【主人公】 五星(ごせい) 遊追(ゆうお) 【性別】 男 【年齢】 13歳 【一人称】 オレ 【二人称】 その人の名前 【使うデッキテーマ】 『追憶』 【エースモンスター】 『追憶』と名の付くシンクロモンスター のちにチューナーモンスター『世界卵の龍』を手にし、シンクロモンスター『再会龍 セイヴァー・リバイブ・ドラゴン』を創造する。(肝心な時しか出てこないドラゴン) 【召喚口上】 「この手で星を掴んでみせる! シンクロ召喚!」 「集いし星よ! 過去と未来を繋げ! シンクロ召喚!」 「我が身! 禁忌禁域に沈み! 神の力を汚し! 永劫の咎人となる! シンクロ召喚!」 【好きなもの】 ブラックコーヒー(特にブルーアイズマウンテン!) 【嫌いなもの】 甘いもの(食べたくない) 【これから好きになるもの】 デュエルモンスターズ 自分 【妄想設定】 果名(はてな)小中高一貫校、その中等部に通う少年。 金の髪に澄んだ緑の瞳、ジャック・アトラスを思わせる抜群のルックスで、転校早々注目を集めたが、座学もダメ・体育もダメダメと、クラスメイトに残念な印象を残す。 そして有り難くないことに、同級生から『残念プリンセス』と呼ばれることになった。 略して『残念プリン』、残プリ。 転校初日、先生から進路希望の宿題を出され困っていたところを、デュエル好きな謎のおじさんに救われる。 『君はデュエルキングになるしかないでしょう!』と言われ、すっかりその気になった彼は、言われるがままに将来の夢を『デュエルキング』にしたのだが……。 これをきっかけに、『ダークシグナー&シグナー復活計画』(略して『DSD計画』)に巻き込まれていくことになる。 性格は明るくお調子者。人懐っこく、人に乗せられやすい。 だが、物事に熱中して取り組めない一面もあり、そのせいで勉強や体育に苦戦している。 デュエルモンスターズに出会う前は、コーヒーくらいしか趣味がなかった。 デュエルをするようになってからは、新しいカードや戦術・友達と出会うことにワクワクしている。 「生き返った気分だぜ!」とは本人の弁。 母の姉でありセキュリティ勤務の【五星 駆子(かけるこ)】と2人暮らし。 駆子は仕事で家を空けがちなので、夕飯はもっぱらカップヌードルで済ませている。 コーヒーが好きだが、駆子に「子どもにカフェインはダメ!」と言われているので、毎月1杯だけを馴染みの喫茶店で飲んでいる。 だが、コーヒーにお菓子を合わせたりはしない。 「なんで最高の香りとコクそして苦味を持つコーヒーに他の味や匂いを混ぜちゃうんだ意味わかんねぇそんなの紙のデッキにクッキー混ぜるみたいなもんだろいいかそうやって安直に苦味と甘味を合わせようとするからコーヒー本来のポテンシャルが誤解されてだな……」 長くなる。 幼い頃、家族で『アイスクリーム博覧会』に出かけたが、会場で事故に合い、双子の兄を亡くした。 その時から、生前の兄をなぞって明るく振舞うようになった。 腕にある丸い痣を『事故の衝撃で出来た』と思っている。 が、デュエルで極限まで追い詰められた時、痣は光輝く。 それに触れると少年は、どれほどパニックになっていても、思考を落ち着かせることができる。 静かになるので顔の良さが際立つ。 初めて痣が輝いた時、チューナーモンスター『世界卵の龍』と、シンクロモンスター『再会龍 セイヴァー・リバイブ・ドラゴン』を創造してしまう。 龍が冠する『再会』とは。 扱うデッキテーマは『追憶』。 そのカード達は、かつてこの世界で輝いていたスターデュエリストの姿と記憶を想起させるもの。 【妄想台詞集】 「だってオレは五つ星! 生まれついてのラッキーボーイ!」 「オレはデュエルキングの卵だ!」←これはピンチの時に言う 「これじゃあ温泉卵(または任意の卵料理)になっちまう!!」←これもピンチの時に言う 「オレはずっと怖かった! 自分が、兄さんの居ない世界で生きているのが!」 「オレはオレ! ジャック・アトラスはジャック・アトラスだ! 人は……自分を認めて、自分として生きるしかないんだ!」 「冥界と現世、過去と現在と未来がひとつになったら……兄さんが帰ってくる……?」 「ようやく──五つの星に追いついた」 【ライバル】 指針(ししん) 誘蛾灯(ゆうがとう) ※本名不明 【性別】 男 【年齢】 改造されたため不明(肉体年齢は18歳) 【一人称】 俺または自分 【二人称】 貴様 雑魚 【使うデッキテーマ】 『ジャンク』、『チューブ・ワーム』 【エースモンスター】 『ジャンクアイズ・ダストドラゴン』、『バッドエンド・ダストナイト』 【召喚口上】 「捨てられしものよ! 我が手に集まり牙となれ! かつての主人を踏みにじれ! シンクロ召喚! 『ジャンクアイズ・ダストドラゴン』!!」 「終わりの終わりのそのまた終わり!! 先なんて無い、俺の未来! シンクロ召喚! 『バッドエンド・ダストナイト』!!」 【好きなもの】 冷たいアイスクリーム 【嫌いなもの】 落ちたアイスクリーム ブラックコーヒー デュエルモンスターズ 【これから好きになるもの】 デュエルモンスターズ 【妄想設定】 黒いコートに黒いデュエルディスク、黒髪に銀色の瞳を持った美青年。 『SDS計画』のために製造された、サイボーグデュエリスト。 機械の左腕には、壊れた龍の痣が印刷されている。 元はデュエル好きで穏やかな少年だったが、誘拐され、デュエルに関する以外の記憶を消去された。 その後、5D'sの誰かになるよう改造されたが、植え付けた人格が融合し、発狂。 テンションと台詞がおかしいのはそのため。 人格が安定していないため、組織の中では下の位置に置かれ、日々、組織を探る者をデュエルで倒す『誘蛾灯』の役をさせられている。 発狂すれどデュエルの腕はかなりのもので、物語初期の遊追の遥か先。 『遊追をジャック・アトラスになるよう育てろ』の指令を受け、彼に偶然を装って近づき、初めての対戦相手となった。 その時、デュエルモンスターズの基本を一から教えたことで、遊追になつかれ、彼の『はじめてのデュエル友達』になってしまう。 以来、『敵でありながらライバル・友達』という複雑な関係となった。 遊追には世界の敵であることを隠し、サイボーグであることも伏せている。 主人公目線から見ると、『近所に住んでる、口も悪いし様子だって変なデュエルお兄さん』といった感じ。 組織の命令で、遊追の日常生活の全てを監視している。 (トイレとお風呂は見てない) 育成指令は絶対なので、遊追がジャック・アトラスになる前に死んでしまうと困る。 なので、彼の命を狙う組織の刺客や悪い大人と秘密裏に戦う羽目になっている。 育成指令は絶対なので、遊追が夢を諦めたりすると困る。 なので、彼が日常で困ると「雑魚が!」と吐き捨てながら、全力でサポートする羽目になっている。 心臓に当たるパーツには、『デュエルの敗北を感知すると爆発するプログラム』が仕込まれている。 組織の情報を漏えいさせないためだ。 なので彼は、常に死の危険を背負って戦っている。 例えそれが、たかが町内デュエル大会であったとしても。 この自死プログラムは、『遊追を育てる』という命令の都合上、彼とのデュエルの際は停止している。 勝負を繰り返し、相手を成長させられるように。 好きなものはアイスクリーム。 「冷静なデュエリストになるため、俺は自覚的に冷たいものを食べているのだ」と周囲には言い訳するが、単に本人が好きなだけである。 序盤に、遊追の保護者に紹介され、彼の生活を助ける許可を得る。 なので家に帰ると居る。 合宿先にも勝手についてくる。 でもカード代のため時々バイトに出てるので、変な職業と変な服の回もある。 組織はカード代を出してくれないの。 扱うデッキテーマは、遊追の前では『ジャンク』、敵を抹殺する時には『チューブ・ワーム』。 日常回では、人から借りたデッキで戦うこともある。 抹殺する敵に対して、自身の苛立ちをぶつけるようサディスティックに振舞う。 彼は常に苛立っている、機械と生身の間で痛みが生じているためだ。 その痛みは、デュエルで敵を打ちのめした瞬間だけ忘れられる。 第1シーズンの最後、遊追へのダイレクトアタックを代わりに受け、行方不明となる。 【妄想台詞集】 「たかる蟲! 焼かれて消えろ!」 「貴様にデュエルの恐ろしさを刻み付けてやる……」 「苛立つ! 万物全てに!」 「俺の指を向ける価値も無い!!」 「くそっ! このままだと遊追が負ける! あの雑魚が!!」 「水泳の授業がある日に、どうして水泳着を忘れていくんだ! あの雑魚がぁぁぁ!!!!!」 「雑魚、いつもカップヌードルなのか? しかも『レッド・デーモンズヌードル』なんて辛いやつを……」 「コーヒー不味いだろ。なんだあの黒い水」 「三代目デュエル地蔵様にお願いします。 あの雑魚が早くジャック・アトラスになって、俺がお守りから解放されますよーに!」 「困ったなー。 あの雑魚の成長曲線だと、ジャック・アトラスと同じ身長190㎝にならないぞー」 「雑魚! 貴様がデュエルキングになるまでは、俺が全存在をかけて、三食おやつ&昼寝付き&七時間睡眠の生活を送ってもらうぞ!」 「ざーこざーこ♡ トラップに警戒できない低能♡ カード効果の発動タイミングを逃すノロマ~♡」 「(俺は死ぬのか……? 優勝賞品が温泉旅行の、たかが町内のデュエル大会で……?)」 「雑魚、にんじんさんも食べないとデュエルキングになれないぞ、雑魚」 「雑魚、貴様がスキー合宿に行くせいで、俺までスキーを学ぶ羽目になった」 「(雑魚がジャック・アトラスに成長すれば、組織に生贄として殺される。 その未来を恐れているのか? 俺は……)」 「俺以外の者が! あの雑魚を成長させることは許さん!」 「聞け、雑魚。 ──このデュエル、俺が勝ったら、お前の『デュエルキング』になるという夢を諦めてもらう」 「遊追! ジャック・アトラスにならないでくれ! お前はお前なんだ! 永遠にお前のままでいい!!」 「お前を殺させはしない! 遊追へのダイレクトアタック……対象を俺に移す!」 「……生まれ変われたら、真っ先に君に会いに行くよ……。 その時はさ、デュエルを教えてほしいな……。 全部一から……やり直すみたいに……。 時計の針が……過去から未来へ戻るみたいに……」 「思い出せた……。 アイスクリームの冷たさ、家族の声、カードをめくる感触……。 遊追……お前は俺の──……」 【ヒロイン】 白坂(しろさか) 明久路(あくろ) 【性別】 女 【年齢】 12歳 【一人称】 わたし 【二人称】 その人の名前(遊追以外にはさんをつける) 【使うデッキテーマ】 『黄泉』 【エースモンスター】 『黄泉女神 伊邪那美』 【召喚口上】 「冷たい世界にあなたはひとり、わたしもひとり……。 我、見捨てられし神の現身(うつしみ)とならん! シンクロ召喚! 『黄泉女神 伊邪那美』!」 【好きなもの】 パパ、遊追 【嫌いなもの】 自分の力 【これから好きになるもの】 自分の力 【妄想設定】 果名(はてな)小中高一貫校、その初等部に通う少女。 クリーム色のロングヘアーに、おしゃれとして一筋の赤い髪を付けている。 線の細すぎる体に、黄昏色の瞳を持つ美少女。 左腕に、十六夜アキから送られた赤いブレスレットをしている。 滅多に学校に来ないため、他のクラスから『白い幽霊少女』と噂されていた。 『デュエル巫(かんなぎ)』の一族に、50年ぶりに生まれたデュエル巫女。 サイコデュエリスト。 カードの精霊の声・死者の声を聞くことができる。 そのせいで、生者も死者を独特の感性で捉えている。 生者は「おしゃべりさん」、死者はぽつぽつ喋るので「ぽつぽつさん」。 父親は、過酷な修行をさせる一族に危険なものを感じ、子を守るため、連れて逃げ出した。 その道中、十六夜アキに助けられ、少女は薔薇の飾りがあるブレスレットを貰う。 「いつか……自分自身の力を好きになれるように」との祈りと共に。 性格は純粋で単純、深く物事を考えない。 好きになった人のことはとことん好きで、嫌った人のことは何があっても嫌い。 自分を救ってくれた父に強く依存している。 「パパの言うことならなんでも聞くよ?」な状態。 十六夜アキのことも尊敬しており、彼女の活躍映像を家で何度も見ていた。 髪に付けているひとふさの『赤』は、彼女への尊敬の証。 そのサイコパワーは日に日に強くなっており、自分の力を嫌っている少女は、学校を休みがちになった。 それでも、「学校には行かなくちゃいけないよ」のパパの言葉で、少し体調の良い日は登校していた。 ある日、小テストの再試を受けるために入った空き教室で、同じく再試を受ける主人公【遊追】と出会う。 再試後、デュエルに誘われ、いやいやながらも受ける。 その最中、サイコパワーを発現させてしまうが、それを「かっこいい!」と言ってくれた遊追に興味を惹かれる。 (この時のデュエルは、『ダイレクトアタックをせずにデュエルを終わらせる』というトンデモ縛りだった) だがその夜、父が意識不明の重体で発見されてしまう。 身寄りのなくなった彼女は、父を見つけてくれたセキュリティである駆子に一時保護され、遊追と同居生活をすることになり……!? 父から依存対象が【遊追】に移ったが、依存先となった少年は、彼女に自立を少しずつ促し……。 扱うデッキテーマは『黄泉』。彼女の一族に伝わる由緒あるもの。 エースモンスターである『黄泉女神 伊邪那美』の境遇と自分を重ねており、自分は醜く、誰からも見捨てられる存在だと考えている。 【妄想台詞集】 「パパのことは好きよ? ママのことはきらい」 「パパが言うから学校に行くの。 パパが『生きなさい』って言うから生きてるの」 「遊追が言うなら、わたし、デュエルキングになるね!」 「みんなには見えないんだ、カードの精霊」 「生きてる人も死んでる人も、わたしには同じよ? デッキと墓地だって、わたしから見たら同じ」 「遊追の邪魔をするやつは……ぽつぽつさんにしてやる!!」 「遊追、ごめんなさい……」 「コーヒーにケーキってとっても合うと思うの! だからね、わたし、ケーキ買ってきたの!」 「遊追だめ! 神様を召喚しちゃだめー!!」 「死者の蘇生……それは……果てしなき禁忌……」 「死なないで遊追! わたし……あなたと生きていきたい!」 【サブヒロイン】 五星(ごせい) 駆子(かけるこ) 【性別】 女 【年齢】 30代 【一人称】 私 お姉さん 【二人称】 その人の名前 【使うデッキテーマ】 セキュリティ支給の物 プロを目指していたころのデッキ 【エースモンスター】 『ゴヨウ・サクセスレディ』 【好きなもの】 ライディングデュエル チーム5D's ジャック・アトラス 【嫌いなもの】 アイスクリーム 【これから好きになるもの】 夢を諦めた今の自分 【設定】 主人公である【五星(ごせい) 遊追(ゆうお)】の保護者。 血縁関係としては、彼の叔母に当たる。 金の髪に緑の瞳、勝気なショートヘアー、2m近い身長を誇るダイナマイトボディ美女。 セキュリティでもトップの成績で、『ガーディアン・クイーン』と周囲から呼ばれている。 幼い頃からチーム5D'sやジャック・アトラスの活躍を目にし、憧れ、プロのDホイーラーを目指していた。 が、『デュエリスト大量失踪事件』の影響で両親から反対され、夢を諦めた。 それでもスピードの世界に未練があり、セキュリティとなって、バイクに乗り続けている。 兄を亡くしふさぎ込む遊追を放ってはおけなくて、身元を引き取ったが、彼にかける言葉を見つけられず、高額な小遣いを与えては仕事に逃げがちだった。 最近、デュエルモンスターズをきっかけに友達を増やしていく姿を見て、彼の変わりようを喜んでいる。 第XX話『今ここに! 宵闇のライディングデュエル!』の回で、不審な動きをするバイクをDホイールだと見抜き、事情聴取のため、本来は禁じられているライディングデュエルを申し込む。 だが、相手は世界の敵である謎の組織で……。 その後、意識不明の重体であるところを、誘蛾灯に助け出される。 彼女が入院中の間、主人公とヒロインの面倒は、誘蛾灯が見ることとなった。 【妄想台詞集】 「かけっこお姉さんって呼んで♡」 「遊追ってジャック・アトラスに似てるでしょ♡ ま、見た目だけで、中身はぜんぜん似てないんだけどね」 「遊びに行くの? ならお小遣いあげる! 10万円で足りるかしら?」 「(姉さんの馬鹿……。 あの子はあの子。亡くなった子どもの代わりじゃないのに……)」 「遊追に黙っていたことがあるの。 ……私ね、デュエルが好き、世界で一番好き」 「やぁ~んアトラス様~♡ 老いても若くても素敵~♡ 映像だけでこの栄養度なんて、生でお会いしたらどうなっちゃうの~♡」 「あらー、甥っ子がモテてるわー」 【????】 謎のおじさん 【性別】 男 【設定】 遊追をデュエルの世界に誘い、誘蛾灯と出会わせた男。 表向きは元プロデュエリストであり、今は『人類再会ファウンデーション』の社長である【新田(あらた) 選士(せんし)】。 『DSD計画』の主導者、敵組織のトップでありラスボス。 最終目的は、『現世と冥界を融合させ、過去と現在と未来を圧着させ、その質量で生まれた膨大な熱を受け取り、神になる』こと。 「神となり、過去と現在と未来、全てのデュエルを見届ける存在になりたいのさ! デュエルモンスターズを愛する君なら、分かってくれるよね? ね?」 【第1シーズン】 現世と冥界の融合編 【第2シーズン】 何かが欠けた平穏な日々編 【第3シーズン】 全てが埋まった平穏な日々編 【第4シーズン】 次元圧着 神々との死闘編 という妄想。 読んでくれてありがとう。