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画像ファイル名:1743946376053.png-(901783 B)
901783 B25/04/06(日)22:32:56 シュウマチュです、お納めください。No.1299776936+ 23:53頃消えます
あの劇的たるクランバトルから数日が経った―――
今でもまだ勝利の余韻と興奮が私の中で芽生え続けている。
あれからシュウジと再開する事ができたのは、バトルから3日ほど過ぎた、放課後の事であった。
シュウジはいつものように路上で落書きをしていた。こういうの、警察の怒られるんじゃないかな?って思うんだけど。
「やぁマチュひさしぶり」
 さっきまでスプレー缶片手に色を刻んでいた少年の顔にはいまだ幼さが残る。
「おひさしぶり、大丈夫だった?軍警とか?」
「うん、大丈夫。何もなかったよ。」
飄々と答える彼にどこか惹かれてしまう。惹かれないと言われたら嘘になる。
もしかして、わたし、シュウジの事が好き!?…やだっ!!まだ何回も合ってないの に!
けどシュウジの書く絵にはどこか心を持っていかそうな、そんな感覚を覚える。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
削除された記事が1件あります.見る
125/04/06(日)22:33:12No.1299777039+
 『キラキラ』

 と、個人的に呼んでいるそれは、シュウジが書く路上の落書きを見た時に見えたもの。
 そして、クラバで死の瞬間を感じたその刹那。シュウジがキラキラの中で私を抱きしめてくれた。その時見えた減少の事を指すのだろう。

 兎に角、シュウジに関わるものすべてがキラキラしている。世界の方からわたしの方を呼んでいる。そんな気がしてならない。
 アマテ・ユズリハ。通称マチュ。高校2年生の春は朗らかに過ぎていく。
225/04/06(日)22:33:29No.1299777156+
「見えるかい?キラキラ」
 シュウジが私に問う。眼の前には書きかけの落書き。ラクガキっていっちゃいけないのか、路上アート?グラスフィティ?まぁでも公共物に勝手に描いてるのだからラクガキだよね。
「うん、ちょっとキラキラしている…けど。河川敷でみた奴より『キラキラ』してない…『キラキラ』じゃなくて『キラ』くらいかな」
「まぁまだ描いてる途中だからね。これからもっと輝き出す」
「じゃあ待ってるね、描きあがるまで」
わたしはシュウジの描く姿をマジマジとみながら、地べたにあぐらをかく。
「マチュ?…その…おうち帰れなくていいの?」
 しんぱいそうな目でシュウジは私を見つめる。何も考えていないようでシュウジ
「うん、塾で自習してる事になってるから、それにお母さん。この所帰り遅いから」
「あれ?」
シュウジが空を見上げる。空といっても人工的にできた空だ。見上げると円形に造形された大地の床が見える。
 人工の空の上に、ポツンと緑色の船が浮かぶ。船というよりなにか石像みたいな印象。スフィンクスって友達が言ってたな。
325/04/06(日)22:33:52No.1299777305+
「そう、あれのせいでお母さん。毎日午前様だよ。ご飯も作れないから冷凍ものばかり」
「大変なんだね」
シュウジがつぶやく
あっ!?いましれっとわたしが料理作れないのバレてしまったのでは!?
「けど、その分シュウジと一緒にいれるから好き、キラキラも見れるし」
「マチュはキラキラが好きなんでね」
とシュウジ
「うん、キラキラが見えるのはシュウジといっしょにいるときだけ、だからシュウジも好きだよ」
「そうなんだ…『好き』ってなんだか楽しいね」
「そうだね」

 笑いながら二人だけの刻を過ごす。
425/04/06(日)22:34:25No.1299777537+
その後、自販機でジュース買ったりなんなりしてたら『夜』の時間になってラクガキはお開きとなった。
「こういうラクガキって夜中こっそりやるものじゃないの」と聞く
「夜だと明かりの加減で色が違って見えるんだよ、マチュにもいずれわかるよ」
「そうかなぁ」
「そんなもんだよ」
「ねぇ…こんどさ、シュウジの家行ってもいいかな!シュウジの家はキラキラでいっぱいじゃん」
「うん、いいよ。」

 この軽い一言で、私のシュウジの家通いがはじまった。別にSNSでやりとりしている訳じゃない。連絡先も交換していない。だけど、都合は何故か合うものなのである。
 シュウジに合いたくなったらいつもの河川敷にいく。するとシュウジが待っている。
 二人は同じ刻を過ごしている。そう革新した。
 シュウジがマンホールの蓋を開けるたび、ドキドキしてしまう自分がいる。
525/04/06(日)22:34:53No.1299777691+
シュウジの秘密基地までは下水道を通っていくのだが、そこまでドブ臭くはなかった
「下水道といっても、もう浄化された水だからね」
「飲めるの?」
「僕は飲んでるけど」
思わずぎょっとした、浄水しているとはいえ、生活排水である
「ちゃんとろ過して飲んでるよ。水は貴重だからね」
そんな事を話しているとシュウジの秘密基地にたどり着く。
フロアいっぱいに描かれた壁画の中に佇む宇宙用の脱出艇。それがシュウジの家だ。
そして、横たわっている赤いガンダム。
「いつみても大きいね、ガンダム」
「うん。大きい。僕達をキラキラに導いてくれたのも彼のおかげさ」
そう言ってガンダムを見上げる。
「マチュ、マチュを僕の家に呼んだのも、ガンダムの許しがあったからだよ」
「そうなの?!」「ここは誰にも内緒だからね、僕の生活インフラを支えてくれる人、闇で塗料や溶剤を流してくれる人。それとマチュとニャアン。それしか許していない」
 シュウジは真顔で教えてくれた。
625/04/06(日)22:35:11No.1299777807+
「君を招き入れろ、そうガンダムが言っている」
いつもの画角でシュウジが告げる。
 そうか、わたし、ガンダムさんに許されているんだ。
シュウジにちょっとラクガキの仕方を教わった
「ストリートアートともいうしグラフティって呼ぶ人もいる、けど結局は勝手にやってるラクガキなんだけどね」
とシュウジは笑っていた。
 缶スプレーで色を重ねていく。これが大変だ。とてもシュウジみたいに美しくはできない。わたしのは、本当にラクガキ。
「むずかしい!わたし多分才能ない!」
缶スプレーを投げ出して私はギブアップする。
「そんな事ないよ、マチュには素質がある」
「えっ!?素質!?」
「うん、素質。素質は磨いていけばキラキラに通じる。そうガンダムも行っていた。それにね―――」
725/04/06(日)22:35:28No.1299777935+
「それに?」
「ボクも最初は下手っぴだったよ。けど描いていく内に上手になった。だからマチュも続けて」
 シュウジの一言になんだかほだされてしまった自分がいる。
「でも今日はおしまい!おしまいにしよ。」
「おしまいはいいけどマチュ、セーターに塗料が」

 あっ!よく見ると袖に赤い点々がこびりついている。夢中で気づかなかった!どうしよう!このセーター気に入ってたのに!学校でも着ている。アイコンみたいな存在だったのに…
「待っててマシュ、とりあえず、セーター脱ごうか」
女の子に脱げって!?シュウジのエッチ!!!!…というのは置いておいて
シュウジは私のセーターを手にすると溶剤をセーターに染みた塗料にふりかけ、少し汚れたタオルでトントンと叩く
「あせらなくていいよマチュ、こうすればだいたい取れるよ。水性塗料だからね」
そういうとあっという間に染みは取れた
825/04/06(日)22:35:46No.1299778032+
「ありがとうシュウジ!大事なセーターだったんだ!」
「じゃあ今度からはセーターは脱いでお絵かきしようね、でも制服にも染みちゃ困るなぁ…どうしたものか」
「考えないとね?」
「ボクのお古着るかい?だったら汚れないよ」
「シュウジの…お古なんてあるの?」
後日、見せてもらったが、とてもじゃないが服と呼べる代物ではなかった。穴だらけのツナギ。というよりボロボロの布だった。けどシュウジの匂いがした。とてもいい匂いがした。

ラクガキ中の服問題はさておいて、私は足繁くシュウジの秘密基地へ遊びにいった。
塾に行っているという方便で夜まで遊んだ。たまにニャアンが来て。
 三人で難民街に隣接する中華街でチャイニーズを食べた。ニャアンは麺類が好きらしい。よくすすっている。シュウジは葱油餅みたいな歩きながら食べられるような軽食が好きらしい。私は…ずっとお母さんの料理ばっかり食べてたからなんでも好き!特に小籠包がすき
925/04/06(日)22:35:59No.1299778114+
そんな日々が続いていたある日の事だった。
ぼんやりと机に向かって自習をしていた。シュウジと遊んでいる間、塾で勉強できていない分を取り戻すべく学校にいる内は勉学に励んでいた。
 ふと、廊下から声が聞こえた。名前は知らないがクラスメイトの声だった

「ねぇアマテさんさ?最近シンナーの匂いしない?」
「シンナー!?なにそれ」
「ほら、ペンキ屋さんで使う溶剤よ溶剤。吸うとなんか気持ちいいらしいよ?」
「アマテさんってもしかして…不良的な人?」
「あと難民街の匂いもするよね」「する、なんか中華の油っぽい匂い」
1025/04/06(日)22:36:35No.1299778387+
我に帰った。そうだ!シュウジの秘密基地は全体的に溶剤の香りで充満していた
シンナーの香りってコレ!?
 その事実に今更気づく、そりゃ何回も通ったら匂いがしみついちゃうわけだ!
匂いに気づいていないのは自分だけだった。思わず耳を塞いだ!何も聞きたくない!
「アマテー?どうしたー?」「中退!中退する!先生に言っておいて!」
クラスのみんなが心配する中、わたしは一目散へ学校を抜け出し、家路についた。
駆け足どころかバタバタと両手を振りながらダッシュ帰った。
1125/04/06(日)22:36:57No.1299778542+
 眼の前にドラム式洗濯機がある…
―――この洗濯機にセーターを投げ込んで、スイッチを入れる事で、問題は解決する。
 そうさえすれば、クラスのみんなに変な疑いをかけられる事はなくなる、そう。それで解決。にしてもなんで難民街の匂いなんて知っているんだろうみんな。
 自慢じゃないけど、私アマテ・ユズリハ!通ってるのは山の手の学校です。ピアスのも開けてるし髪の毛も赤く染めてるけど。まぁ宇宙世紀って自由なんです。
 宇宙はもっと自由に決まってる。宇宙って自由ですか?
 地球はもっと自由だってシュウジが言っていた。わたしもいつか、本物の重力を足で踏みしめたい。
 洗濯機の前で足がすくむ…脱いだセーターを顔に近づける。

―――シュウジだ!シュウジの匂いがする!

 できない!シュウジをを消しちゃう事なんてできない!できるはずがない!
1225/04/06(日)22:37:20No.1299778697+
 気がつくと、わたしはベッドの上にいた。制服のまま、皺になっちゃうけどかまわない。
 懐にはセーター。抱きしめていた。
 フワっと香る。溶剤の匂い。そして、シュウジの匂い。
 おなかのあたりが熱くなる。そして胸がドキドキしてくる、そんな匂いが部屋に充満している。しているように感じる。
 鼻先を近づけ。鼻腔でその香りを感じる。
―――脳が弾ける感覚がした。頭の中で何が光る。そして迫ってくる。

 『キラキラ』だ!!!!

 その後、おかあさんが返ってくる午後11時半までずっと。シュウジの匂いが残るセーターを嗅ぎながらすごした。
1325/04/06(日)22:37:40 おわり、キラキラ…いいよね。No.1299778843+
 セーターを吸うたび、キラキラが襲ってくるし。おなかの奥がジンジンして気持ちがよかった。
 身体が、キラキラを求めている。そう思えて仕方がない。
このセーターは大事に育てようと思う。シュウジの秘密基地から香る溶剤の匂いもシュウジからほんのり香る汗の匂いも、全部このセーターに染み込ませて…大切に育てようと思う。
キラキラを感じる身体に悶えながらそう決心するわたし、アマテ・ユズリハだった。

追伸:塾に最近行ってない事がおかあさんにバレてしまった。言い訳を考えているがどうしたものか…でも塾よりシュウジといっしょにいたいなぁ。
1425/04/06(日)22:39:22No.1299779521+
テーマソングはニルヴァーナに決まりだな
1525/04/06(日)22:39:30No.1299779575そうだねx1
…頭キラキラか?
1625/04/06(日)22:42:24No.1299780838+
スメルズライクキラキラスピリット
1725/04/06(日)22:42:49No.1299781040+
ねぇアマテさんさ?(ヒソヒソ
最近シンナーの匂いしない(ヒソヒソ
1825/04/06(日)22:43:13No.1299781224+
アマテさんから男の匂いがするっ!!!!!!
アマテさんどいて!そいつ殺せない!!!!!
1925/04/06(日)22:43:29No.1299781345+
キマってるのでは?
2025/04/06(日)22:45:03No.1299782044+
アマテさんが不良になっていく…
2125/04/06(日)22:45:22No.1299782166+
キラキラってもしかしてシンナーの事?
2225/04/06(日)22:49:00No.1299783684+
キラキラ助かる
2325/04/06(日)22:49:42No.1299783968+
まだ放送前だぞ!?
2425/04/06(日)22:51:05No.1299784537+
>まだ放送前だぞ!?
放送前だからこそ光るキラキラもある
2525/04/06(日)22:52:11No.1299784992+
>「うん、キラキラが見えるのはシュウジといっしょにいるときだけ、だからシュウジも好きだよ」
>「そうなんだ…『好き』ってなんだか楽しいね」
>「そうだね」
キテル…
2625/04/06(日)23:05:37No.1299789834+
放送前だからこそ見えるキラキラがある
2725/04/06(日)23:06:04No.1299790015+
シュウジが放つシンナーの匂いで絶頂するマチュ概念わかる
2825/04/06(日)23:08:39No.1299790951+
おなかがジンジンするってそれ甘イキじゃ…
2925/04/06(日)23:13:42No.1299792728+
網膜が焼けてきた!
3025/04/06(日)23:16:11No.1299793631+
キラキラで胸焼けした
3125/04/06(日)23:19:18No.1299794856+
あっちょっとキラキラで目が焼ける
3225/04/06(日)23:19:44No.1299795037+
(お母さんの手で洗濯されてしまうマチュのセーター)
3325/04/06(日)23:20:43No.1299795443+
>(お母さんの手で洗濯されてしまうマチュのセーター)
シュウジ!?シュウジどこ!??!?!!!?!??
3425/04/06(日)23:22:53No.1299796242+
お母さん!!!キラキラ!!!キラキラできない💢💢💢
3525/04/06(日)23:24:46No.1299796951+
早くこいつら3人地球に連れて行ってあげたい
3625/04/06(日)23:29:18No.1299798630+
マチュがシンナー中毒に…
3725/04/06(日)23:30:19No.1299798949+
設定がしっかりする前でしか味わえないシュウマチュが存在する
3825/04/06(日)23:33:50No.1299800135+
女学校の王子様からふと香る男の香りいいよね
3925/04/06(日)23:34:21 モブNo.1299800305+
アマテさんが知らない男と歩いてる!
4025/04/06(日)23:36:25No.1299801025+
許さない…殺さなきゃ!
4125/04/06(日)23:38:31No.1299801697+
アマテさんが知らない男とクランバトルに出てる…
殺さなきゃ…男を殺してアマテさんを目覚めさせなきゃ
4225/04/06(日)23:41:12No.1299802567+
中退すな早退しろ
中退したらお母さんのメンタルがキラキラになっちゃうぞ
4325/04/06(日)23:45:48No.1299804181+
書き込みをした人によって削除されました
4425/04/06(日)23:46:03No.1299804288+
そんなマチュには
シュウジが脱ぎたてのタンクトップをあげよう

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